大津個展後の散策

台風に翻弄された在廊二日間でしたが、西武大津店個展終了しました。ありがとうございました。
個展後の休日、京都清宗根付館と清水三年坂美術館、国宝三十三間堂を見学。徒歩で四条河原町~清水~京都駅と計2万歩。よく歩きました。
2日目 奈良吉野山へ。桜の名所ですが、今は緑のグラデーションが美しい山々を堪能。吉野朝宮(後醍醐天皇御座所)に南朝文化の往時を偲び、立ち寄った食堂で手作りの柿の葉寿司に舌鼓。
3日目 奈良公園~東大寺三月堂へ。堂内は人影無く、貸し切り状態。ひさしぶりにゆっくりと不空羂索観音像(ふくうけんさくかんのんぞう)に対面。さらに二月堂~奈良国立博物館~興福寺へ。文字通り足が棒になりました。
奈良の町は歩き慣れていたつもりでしたが、1日目の夕方、春日大社でなんと、迷子になりました。歩き疲れた目に飛び込んできた若草山がとてもきれいでした…。

雑記再開

雑記休眠中の出来事を少し書きます。

震災の前年に父と長兄。翌年原発事故により、避難先にて女房の父、2人の叔母。
3年前次兄と続けざまに亡くしました。

彫刻歴が40年。

デパートでの個展30回を超える。

笛の稽古に続けて長唄の稽古始めました。歌舞伎と日本舞踊の会を観るようになりました。

5月横浜にて花柳流 花人会にて記念撮影。

また、雑記を少しづつ綴ります。

 

稽古その2

7月で丸3年になりました、月2回のペースで通っています。
月日が過ぎるのが早いのか遅いのか・・? 笛の上達はそれなりですかね・・・。
初歩の長唄の練習曲も十曲近くなりました。すべて長い曲の一部を吹くのでだいたい4、5分ぐらいの長さですが・・。

話は2月にもどります。
笛の会全員の発表会が毎年あります。1年目は見学を兼ねてちょっとだけ参加、2年目は個展とぶつかり欠席。
今回が発表会デビューとなりました。
吹く曲は以前に稽古した中からそれなりに吹けるものを選んで頂いたので、私も気楽に発表会に向け、復習も出来るとけいこしてました。
ところが、一週間前の合同けいこの時、事は起きました。
その日は当日と同じく、わたしの後ろに、三味線と長唄の先生が付くかたちでけいこをしました。
自分の後ろから長唄と三味線の音が降ってくる、そんな経験をしたことがなかったので正直パニックになり、手は震え、笛をふくのに息切れに、その上に大汗。
とんでもない音あわせの予行練習になりました・・・。
久しぶりの落ち込みでした。帰りの電車から観た風景は寂しかったです。
さて、発表当日は・・・?
血液型A型の努力の職人は特訓の甲斐あり、無難なくこなしました。あーよかった。
今は、次の段階に入り、能管という笛と格闘が始まりました。
この件は、また。

作品名について

福来
大黒様・えびす様は古くから大衆に信仰されている日本で一番人気の福神さまです。
屋号・商標・絵画そして彫刻。その他いろいろ、知らない人はいません。
先人の作家たちも数多く作品として残してます。この先人たちの作品とは一味違う、個性をだすのが簡単のようでたいへん難しいのです。
そこで私は考えました。福は何処から来るのかと。福はやはり天から降ってくるのだと。
地べたをはって来ないのです。その上私が好きな物を何気なく持っているのです。
作品のえびす様・大黒さまに少し寄って見て下さい。
さて次はどなたが降ってきますやら、お楽しみに。

歳時鬼
日本は古くから生活の中で「感謝」・「祈り」が年中行事として家庭や地域で行われてきました。その中でどなたが観てもすぐわかる行事を作品にしました。
歳時記の記の字を「鬼」に置き換えて作品に一捻り加えています。
どうぞ、小鬼のポーズや持ち物に注目して下さい。

ちょっと独り言

初夏を思わせる、さわやかな晴れの日でした。
紋付き袴すがたの私は、式場の控え室と披露宴の会場となる座敷大広間との間を走り回っていました。
女房は白無垢姿で鎮座したまま動けず、 両家の事からその他いろいろと当日起きた事柄にてんてこ舞いになりながらも式が始まりました。
若気のいたりです。手作りの結婚式にしたいと鎌倉のとある神社にて式をあげ、そのまま境内の大広間にて披露宴を行いました。
仲間達が集まり、当然披露宴はお祭りさわぎになりました。今思えばよくやったなーと思います。
その日の写真を見直すだけで笑えます。たいへん良い思い出になりました。

5月末の一日の出来事から20年たちました。
この日を一緒に過ごした方々の中には、もう会えない方、交流、音信の途絶えた方などなど。
20年はやはり長いです。
そして、不思議です。
ワイン片手に思い出を語り会った記念日の夜でした。