個展

今回は日本橋高島屋での個展の案内をさせていただきます。

新作を25点展示します。どうぞお楽しみください。
会期の2週間前には会場の前の予告スペースに数点展示される予定です。
また、雑誌「美術の窓」12月号(11月20日発売)にも広告を兼ねて作品1点が掲載されます。
そちらもよろしくお願いします。

会期中は夕方頃までは会場にいる予定です。みなさま是非ご来場ください。
お待ちしております。

石川時彦展<彫刻>
会場=日本橋高島屋6階美術画廊
会期=平成18年12月6日(水)〜12日(火)
時間=午前10時〜午後8時
※最終日は午後4時にて閉会させていただきます。

呼び名

前にも書きましたが、私の職には名称が三つほどあります。
・社寺建築の装飾彫刻をする時は 彫刻屋
・その建物に入る神像・仏像を彫る時は 仏師
・デパート、画廊などで展示する作品を彫る時は 彫刻家
「屋・師・家」
木彫するだけなのに呼び名は三通りです。
でも私は三つとも好きです。中身は一緒ですから・・・。

さて、今回は彫刻家の時の案内です。個展です。
よろしくお願いいたします

11月8日(水)〜21日(火)
船橋西武5階=美術画廊
午前10時〜午後8時30分(最終日21日(火)は午後5時に閉場)

鎌倉文学館

職人の休みは正月とお盆と年二回が定番。
その休みを目標に半年を頑張って嫌な事も我慢して働くのです。私もそんな日々を20年以上師匠の元で過ごしました。
お盆の頃の鎌倉はいろいろと行事が続きます。
海関係主催のバーベキュー大会、花火大会、そして八幡宮にてのぼんぼり祭り。飲み会の理由には事足りません。実家にも帰らず遊び呆けていました。
あっという間の休みでした。思い出です・・・。
今はどうでしょう。海辺のバーベキューも遠い出来事になり花火大会は人出のすごさに面倒になり、ぼんぼり祭りは飲みに出る言い訳になってしまいました。
今年の夏休みも女房と温泉のはずがダメになり、一人工房で何故か仕事をしていました。
とほほ・・・なぜ!

9月のとある日鎌倉文学館へ行ってきました。

文学館の庭から見た鎌倉の海です。

文学館前庭の雑木林

女優二人

女優二人
高校入学から夏までの短い時間でしたが、クラスメイトに、女優の原田美枝子さんがいました。
仕事を始めた彼女は週2、3日は欠席するようになりましたが、翌日私のノートを写すだけでテストのできは教えた私よりも上でした。
まさに才女でした。
夏休み後は女優業に進み退学しましたが、文化祭・体育祭へとよくクラスを訪ねてくれました。その後の彼女の活躍はご存じの通りです。
内弟子時代、夕方5時が過ぎるとそそくさと鎌倉駅近くの定食屋さんのカウンターの中にいました。
店に結婚を控えた女優・夏目雅子さんが来ていました。
帽子にめがねと変装したつもりがばればれで、駅から目立って歩いてました。しかしメイクなしでも色白の透きとおる肌の美人でした。
食事する短い時間でしたが「可憐で無垢な雰囲気の中にろうけた気品がある。」と、ある人が彼女について書いていたことを目の前にいた私は実感し、納得してました。
夏目さんは、その後短い月日でしたが、幸せな時を鎌倉で過ごしました。
早いもので、27歳の若さで惜しまれつつ亡くなってから、20年を越えました。私より1つ上でした。
心よりご冥福をお祈り致します。少しだけの思い出をありがとうございました。
なぜ、定食屋でバイト・・。なぜ、夏目さんが・・・。この件はまたいずれ。

30回目の初夏

30回目の初夏
六月の末、48回目の誕生日を迎えました。

欄間の龍を彫りたいと、周囲の人たちの反対を押し切ってまで師匠の内弟子になるべく入門したのが17才の春、鎌倉は良い季節でした。
思い起こせば30年の年月が過ぎていたのですね。

画家は画業何年と言いますが、彫刻家の場合は彫業、刻業・・・?そんな言葉聞いたことが無いのでただ彫刻30年ですね。
いろいろありましたが彫刻の仕事を続けて来られたのは多くの方々の支援があってこそ、と今はただただ感謝しております。

今年も何回か企画展・個展があります。
これからも勉強の日々が続きますがどうぞよろしくお願い致します。

日本橋三越「木彫秀作展」
物故の巨匠から現在活躍中の先生方に混ざり出品しております。
お時間がありましたらご高覧下さい。

「木彫秀作展」
日本橋三越本店本館6階美術特選画廊
平成18年7月18日(火)〜24日(月)