「北陸へ」その一

入門して二ヶ月もたたない頃、金槌と数日分の着替えをバッグに詰め師匠と羽田より石川県小松へ。
初めてのジェット搭乗の感動もそこそこに、一路、富山県宇奈月町役場へ向かいました。
町長室でお茶をいただきながら、私は目の前に鎮座する大虎の木彫に目を丸くするだけでした。
その作品は羽田より同行していたご老体の作だったのです。はい!
その方は、富山でもとても有名な木彫家・佐々木大樹先生でした。
現在、宇奈月温泉を見下ろす自然公園に立つ「平和の像」。
この観音像の縮小原型(約5メートル)を制作する作業の助手をするための出張でした。
実際は大先生の杖代わりのようなものでしたが。
ただ、大先生のおかげで美味しい食事と温泉を堪能出来たことが良い思い出です。

さて、32年ぶりの北陸は福井で個展です。
続きはその二で。

石川時彦木彫展

福井西武【本館5階美術画廊】
2008年9月30日(火)〜10月6日(月)
10月4〜6日は会場に居ります。