作品撮影の様子

春になりました。
花たちも咲きそろい、陽射しも柔らかく過ごしやすくなってきました。
いよいよ個展も近付き、準備も着々と進んでおります。
DMも出来上がりましたので、その作品撮影の様子を紹介したいと思います。

今回のDMの写真は木漏れ陽で撮りたいという制作スタッフの意見があり、作品を持って近くの公園に行きました。
本来木彫は室内で見るもので、作品保護の為に外気外光は出来るだけ避けるべきものです。
私自身作品を陽光の下に持ち出すのは初めてで、少しばかり抵抗がありましたので移動の際には布でしっかりと包み、箱に入れ、なるべく日陰を選んで歩きました。
撮影が始まるとカメラマンは良いアングル・光・背景などを探して移動を繰り返します。その度に布で包み箱に入れて運びました。
撮影中は自分の作品がどのように写っているのか良く分かりませんでしたが、木々の中で見る作品がとても自然と調和していると感じました。

そうして出来上がった写真は木彫の持つ柔らかさがより一層出ていて、とても素晴らしい仕上がりになりました。
また、人の眼を通して自分の作品を見るという事はとても面白いものだと改めて感動しました。
スタッフを交えての撮影・DM制作は時間的にも内容的にも良い結果が出て、お陰で5月の個展らしい爽やかなDMになったと思います。

気候の良い時期でもありますので、鎌倉散策のついでにお立ち寄り頂ければ幸いです。

石川時彦木彫展『天・翔・華』

5月11日(火)~16日(日)
10:00AM~6:00PM
(最終日は5:30PMまで)

一翠堂画廊
鎌倉市小町2-8-35
0467-25-4349
(電話は会期中のみ)
鎌倉駅東口徒歩3分

おまけ
玄関前の桜、購入後四年目にして開花。
今年咲かなかったら切るつもりでしたが、その気持ちが通じたのか申し訳程度にぽつりぽつりと少ない枝先に花をつけました。

彼岸桜のようで多少開花が早いです。
(3月20日撮影)

制作工程

5月に開催する鎌倉での個展に向けて只今作品制作中です。
3月半ばにDM用の作品が完成し、撮影も無事に終了しました。
ほっと一息つきたいところですが今回一番大きい作品の制作に手間取っております。

ここでその手間取っている作品を使い
少しですが制作の工程を紹介したいと思います。

油土原型を参考に荒彫り途中のもの

原型自体はこんな感じです

ここまできました。(3/15現在)
荒彫りの時と木地の色が違うのは撮影条件の差です

まだこの先の工程もあり他の作品の制作も考えると頭が痛いですが
良い作品を創るために日々頑張っております。

おまけ
『美術の窓』5月号(4月20日発売/生活の友社)に記事と広告を掲載してもらうことにしました。
写真は銀座にある編集部で打ち合わせ中のものです。
左は編集者の栗山さん。
写真と原稿は送るつもりだったのですが銀座で見たい展覧会もあったので、どうせならと思い伺ってきました。
初めての編集部で少し緊張しましたが、それまで電話で話していただけだった栗山さんにもお会いできましたし(美人でした)他の編集者の方々もとても気さくな、感じの良い方たちばかりでした。「写真を撮って欲しい」というお願いにも快く応じて頂け、楽しい打ち合わせとなりました。
発売日が楽しみです。
皆さんも是非チェックしてみてください。

やや緊張気味の私