京都・奈良散策

数年ぶりに御札を受けに妻と二人で晴明神社へ。パワースポットブームは終わっていません。お詣りするのに並び、御札を受けるのにも並び…トホホです。一つ疑問が。皆さん晴明グッズは買うが、誰一人御札を受ける人がいない。なぜ…?
今回京都でもうひとつの目的地へ。地下鉄と阪急線を乗り継ぎ、河原町へ。人、人、人の祇園を横目に八坂神社まで歩き、裏道を通って人をかき分け、かき分け、三年坂を登り、やっと、清水三年坂美術館へ。…静寂です。一歩入っただけで人がいません。展示中の高村光雲・石川光明の木彫をゆっくり鑑賞しました。満足。
翌日JR奈良駅から電車、バスに乗り、法隆寺へ。門前でボランティアガイドさんに誘われ、寺内へ。説明を受けつつ、文化財の持論を述べつつ談笑。ゆったりと2時間の拝観でした。ガイドさんおすすめの店でランチタイムを過ごし、いざ、橿原神宮へ。バス、徒歩、近鉄と乗り継ぎ、やっと到着。参拝。人もまばら。清涼なる場所です。足を伸ばして初めて訪ねた神武天皇陵には…感慨。威圧…うーん。何か言葉では表せない空間世界でした。

法隆寺

小さな旅

車窓から満開の桜をゆっくり、のんびり眺めながら、高崎駅経由で上州電鉄の富岡駅へ。4時間の電車旅を満喫しました。目的地は世界遺産・富岡製糸場です。晴れた良い天気でしたが、この日は最高気温11℃。上州おろしの寒風が身にしみました。上州名物のおっきりこみうどんで体を温め、いざ、工場へ。明治創業当時の工場がそのまま残されています。赤いレンガと漆喰の白とのコントラストがきれいでした。
レトロな雰囲気の喫茶店でお茶をして、一路、磯部温泉へ。雀とつづらの伝説のお宿で一泊。心身リフレッシュができた良き宿でした。
帰路の途中、上野で下車して東京国立博物館で開催中の東寺展へ。東寺の数々の仏像が間近で360°から鑑賞できたのは、初めてで、感激でした。
仏像彫刻に携わる者としては、仏像の後ろ姿を拝めるのは、最大のご褒美です。正面や側面と違い、背面は意外と単純に造作している仏像が多いです。
お堂の中では、正面から正座して、見上げる形で仏様を拝むからでしょうか。
楽しい二日間でした。