日本橋高島屋へ


次回の個展を企画して頂いている聖豊社の桜井さん、美術画廊担当の中里さんと展示場所の広さなどの確認と打ち合わせを兼ねてお会いしました。

高島屋さんといえば私には忘れられない思い出があります。
20数年前、8階大催事場で催された「大江戸伝統工芸展」で師匠の代役として仏像彫刻の実演をしました。
指物、ちょうちん、切り子など、多くの職人さんを集めて実演をするという内容のイベントで、実演者の多くは60才過ぎの師匠と呼ばれる方ばかりの中、私一人が20代前半で少し心細い思いで1週間を過ごしました。
お弟子さんたちも私よりかなり年上の方たちが多く、皆さん「何だこの若造は」と思われた事でしょう。私自身も無言の圧力や厳しい視線を感じ、期間中はまるで針のむしろの上で実演をしているようでした。
ただ、お客さんにはえらく受け、いつも私の周りには人だかりが出来ていました。
ほとんど世間話をしていましたが、今思えば良くやったと思います。
師匠の命とはいえ、若さとは怖いものですね。
そんな私が一人の木彫家として同じ高島屋さんで個展をするのですから何となく不思議な思いがします。

打ち合わせも滞りなく済ませ、思い出に浸りながら帰路につきました。

おまけ
友人たちに手作り餃子を振る舞いました。
評判良く、完食でした。
楽しい餃子パーティーでした。

石川家特製手作り餃子